- ナカムラクリニックの皆様へ
今回は2度目の出産、約6年ぶりのことです。
4年間の不妊治療を経て、授かりました。
8週の時、友人知人の勧めでこちらに転院しました。
辛いこと、がっかりすることに慣れすぎていた私は
自分というものにすっかり自信を持てなくなっていました。
夢にまで見た妊娠も手放しでは喜べず
「期待してはいけない」という気持ちが常にあったのです。
でも先生は健診のたび「順調ですね。
赤ちゃんの頭は下、大きさも週数通り、心臓も
きれいに4部屋に分かれてる。
胎盤もきれい、羊水も充分、言うことなし!! 」
といつもいつも言って下さりました。この言葉に
私がどれだけ勇気づけられ、自信をとり戻して
いったかは先生もご存知ないでしょう。
さて順調な妊婦生活38週を迎えた頃
「立派な赤ちゃんでほっぺやお腹周りもふっくらして
るね。ママの子宮口もゆるんできてて良い傾向ですが
赤ちゃんはまだお腹の上の方にいるね。」
それからはより一層ウォーキングに力を入れたり
掃除やツボ押し、体操などをしました。が
何の兆候もなしに予定日に
「赤ちゃんは下がってきてて子宮口もゆるんでるけど
お腹全然はってないね。」
予定日2日後、3日後とおしるしがあるものの
お腹が全然痛くなりません。
出産前日の診察で推定体重3600gだったので
先生にもう産みたいですと言うと
先生も「そうするべきだと思うわ」とおっしゃって
翌日朝9:00に入院し促進剤を使うことになりました。
朝10:00前から促進剤を投与しはじめ、大元さんの声かけで
するすると子宮口が開き(多分)正午前に分娩室へ…
6年ぶりのことで何もかも忘れてしまっているとはいえ
長男が超安産だったので、こんなものだろうとなめていた私。
大元さんの誘導でもビクともしていない感じがしていました。
そこへ先生が来て
「そんな力じゃアカン!しかも顔にばかり力が入ってる。
両手で太ももかかえて丸くなってココに100%の力!!!」
その言葉で目が覚めました。
それからも必死!後で土屋さんに「あれぞまさしく
火事場のクソぢからやね」と言われる程力が要りました。
先生の「一気に出してあげよ!力いれて〜〜〜 ハイッ もう一回ッ!
ハイ 息つぎしてもう一回!もういっちょー!! もう一回!!! 」
120%の力の連続いきみに頭の血管は
ぶちきれそうになるし(実際いってると思う)、下半身の
骨はメリメリと音を立ててはじけ飛びそう…
もうどうなってもいい! けど もう力入らん〜と
思った時、ズルズルッと♥出てきてくれました。
お産はすべて先生の読み通り、PM 1:00には出てるよと
でも私は放心状態。でも娘の重みと体温の熱さを
感じ、ちゃんと産まれてこの腕に抱けたありがたさで
胸が一杯になりました。誰よりも大きく、誰よりも
大きな声で泣く娘。私でもちゃんと産めた…
何よりも勝る喜びで、これを書きながらも喜びを
改めてかみしめ、涙がとまらなくなりそうです。
入院生活は快適すぎて、明日退院しないといけないと
思うと泣きたくなる程不安。助産師さん、看護師さんは
皆様、きめ細やかな気配りや豊富な知識
で対応して下さいました。食事も美味しく
バラエティーに富んでいて、お祝いディナーは豪華で
テンションが上がりました。その他スタッフの方々も
皆様にこやかに丁寧に対応して下さいます。
最後に先生
先生はいつでも誠実に向きあって下さいました。
処置や治療の必要性、メリット、デメリットを
きちんと説明して下さいます。個室にも何度も
足を運んで下さいました。これを書いている今も
ドアの外で大勢のプレママパパを前に出産の事を
丁寧に説明されている声が聞こえてきます。
何より、私、気合の入った声で魂を入魂して
くれなかったら、3700g超の赤ちゃんを産めてなかった
本当にありがとうございました。
スタッフの皆様と楽しく会話したり、おっぱいの
事やその他色々と親切にしてもらっている
入院中に、「授かれるなら3人目も欲しいなー」
という気持ちになってきました。
出産に立ち合ったパパは「えっ!」って驚いていますが
もし、赤ちゃんがまたできたら、もちろんここでお世話になります。
その日が今から楽しみです。
皆様大変なお仕事ですが、お体に気をつけて…
より一層のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
2009.8.5(水) 12:30
3725g 49.0cm 長女誕生
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